投資用ローンの種類と選び方:不動産投資を成功させる資金戦略

不動産投資をする上で欠かせないのが「投資用ローン」だ。自己資金だけで物件を購入できる投資家は限られており、多くの人が銀行や金融機関からの融資を活用することで資産形成を進めている。

しかし、投資用ローンにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴や適した投資スタイルがある。そこで今回は、投資用ローンの種類と、それぞれの選び方について詳しく解説していこう。

1.投資用ローンの主な種類

投資用ローンは大きく分けると以下のような種類がある。

ローン種類メリットデメリット
一般の銀行ローン– 低金利(1〜3%程度)
– 35年ローンなど長期融資が可能
– 安定した条件で借りられる
– 審査が厳しい
– 物件の担保評価がシビア
– サラリーマンや公務員など、一定の属性が求められる
信用金庫・地方銀行のローン– 地域の不動産市場に詳しく、柔軟な対応が可能
– 大手銀行よりも審査基準が緩やか
– 金利が比較的低め(2〜4%程度)
– 対象地域が限定される
– 融資限度額が低め
ノンバンクのローン– 審査が比較的通りやすい
– 迅速な融資が可能
– 物件の評価を重視するため、属性が低くても融資が受けられることがある
– 金利が高め(3〜7%程度) – 返済期間が短いことが多い
日本政策金融公庫のローン– 金利が低い(1〜2%程度) – 長期融資が可能
– 自営業者や個人事業主にも比較的審査が通りやすい
– 事業計画書の提出が必要 – 投資目的での融資は制限がある場合がある
– 融資期間が最長20年と比較的短い

2.投資用ローンの選び方

投資用ローンを選ぶ際には、以下のポイントを考慮が必要

① 金利と返済総額

ローンの金利は、返済総額に大きく影響する。低金利のローンを選べば、毎月の支払い負担が減り、キャッシュフローを安定させやすくなる。ただし、金利が低いほど審査が厳しくなる点には注意が必要だ。

② 審査基準と自身の属性

銀行ローンは審査が厳しく、年収や職業、自己資金の割合が重要視される。一方、ノンバンクなどは物件の評価を重視するため、サラリーマン以外の人でも利用しやすい。

③ 融資期間と毎月の返済額

融資期間が長ければ、毎月の返済額が抑えられるため、キャッシュフローを安定させることができる。ただし、長期ローンは金利の総支払額が増えるため、総合的に判断することが大切だ。

④ 自己資金とのバランス

投資用ローンを組む際には、自己資金とローンのバランスを考えることが重要だ。自己資金が少なすぎると、融資を受けられなかったり、金利が高くなったりする可能性がある。

3.まとめ

投資用ローンは、種類によって特徴が大きく異なり、それぞれにメリット・デメリットがある。金利の低さだけで選ぶのではなく、自身の投資スタイルや資金計画に合ったローンを選ぶことが重要だ。

  • 低金利を狙うなら「銀行ローン」や「政策金融公庫」
  • 審査が不安なら「ノンバンク」や「信用金庫」
  • 短期投資なら「ノンバンクのローン」

融資の選択肢を知り、上手に活用することで、不動産投資をよりスムーズに進められるようになるだろう。


日本政策金融公庫の金利は魅力的だが、自分の場合はローン年数を考えると30年以上の銀行かノンバンク一択だなぁ。